ライトオタクの戯れ言

自称ライトオタク目線でアニメ等の考察をしていきます。 削除済みとなってる場合、記事一覧をご覧ください。該当記事があります。

【アニメ勢必見!】青春ブタ野郎 (4-6話)【朋絵編】解説

アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の6話が終わりましたね。

ここで【朋絵編】は完結となります。

という訳で、今回は【朋絵編】の解説をしていこうかと思います!

アニメではところどころカット&オリジナル演出が入っていたり、尺の都合で急ピッチで話が進んだので中には、

「え?何でいきなり過去に戻るん?わけわかんねー!」

といった方も少なくないと思います。

これからそういった方にも分かりやすく解説していきます。

(以下朋絵編のネタバレを含みます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朋絵の思春期症候群について

まずは今回の話のメインである朋絵の思春期症候群について解説していこうと思います。

朋絵の思春期症候群は、

「未来をシミュレートすること」です。

それはどういうことなのか?3話終了時点の「6月27日」から話は始まります。


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まず、「現実世界の6月27日」で朋絵は思春期症候群を発症します。それにより咲太と朋絵は「朋絵の未来シミュレーション世界」へと移動します。

つまり、3話のラスト~6話の咲太が朋絵を振って7月18日が終了するまででの出来事は全て「朋絵の未来シミュレーション世界」での出来事であり、現実世界からすると全て未来の可能性の話でした。

6月27日におけるループ現象

前述の通り、「朋絵の未来シミュレーション世界」での話です。

では、まず原因から見ていきましょう。


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見た通りのよくある三角関係です。朋絵としては前沢先輩と付き合っても付き合わなくとも玲奈との友達関係は終わってしまいます。それを避けたい朋絵はこの状況を打破する可能性を探るべくループさせます。(この際無意識にループを起こしています。)


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3回目の6月27日に思わぬアクシデントにより、前沢先輩を誤解させ告白を阻止することに成功。朋絵にとって都合がいい展開です。

朋絵は咲太と「嘘の恋人関係」を築くことにします。

これによりループは終わり、順調に時が進んでいきます。(朋絵の未来シミュレーション世界内)

7月18日のループ現象

7月18日に至るまでに朋絵は徐々に咲太のことが好きになっていきます。では、7月18日からのループを見ていきましょう。
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簡略化するとこんな感じ。再びループが始まったのは、朋絵が「咲太との恋人関係の継続を願ったから」または「咲太と友達になるために咲太への恋心を忘れようとしたから」

そのためにループしてることを知らないふりをして7月18日を繰り返し始めました。

途中から咲太は朋絵の恋心と嘘をついてることに気づきます。


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4回目のループで咲太は「自分が麻衣さんが好きなことは何回ループしても変わらない」と朋絵に伝え、振ります。

そのことで朋絵は「恋愛関係の継続」が達成されることはないと気づかされます。

また、咲太に「自分に嘘をつくのはもうやめろ」と言われ、自分の咲太への恋心をを認め伝えることで恋心を忘れようとする必要がなくなりました。

 

そしてループは終わり、同時に朋絵の思春期症候群は終わりを迎え現実世界に戻り、時が動き始めます。

なぜ思春期症候群は終わったか?

朋絵の思春期症候群の原因はは最後に理央が

「必死に空気を読んでいたからいつしか未来までもが見えるようになった」  

といってることから、空気を読むことが原因だと推測できます。

 

つまり思春期症候群が終わった原因は、「朋絵が咲太と過ごすにつれて必死に空気を読むことをやめたから」と想像できます。

 

現に戻った現実世界で前沢先輩をふり、玲奈のグループから追い出されていることからも以前の空気を読むことに必死だった朋絵とはだいぶ変化していることがわかると思います。(=「先輩が私を大人にしたんじゃん」とはこの事に結び付く)

(補足ですが、未来シミュレーション世界での記憶は咲太、朋絵共に存在したままです。)

 

朋絵のそのあと

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「この子達誰???」 

このメガネの子は、シミュレーション世界で朋絵と咲太がストラップを見つけてあげた子です。

なぜ現実世界の方で友達になったのかというと、アニメではカットされていますが、現実世界でも朋絵は同じ日にこの子のストラップを探してあげていたのです。

こうして朋絵はグループにいれてもらうことになり、めでたしめでたし、と。

 

原作との比較で生じた謎

アニメでは尺の都合で所々カットや改変が入っています。


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例えばこのシーン。本来はこの前での理科室での会話のなかでかの話題にも触れます。なぜ変えたのかはよくわからないですね。

しかし、これは進行上問題がない改変です。次からが問題なんですよ...


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最後の「体験した通りの未来が起こった」と回想してるところですね。疑問に思いませんか?

「なぜ恋人のふりをする必要がないのに水族館に来ているのか」

「原作ではストラップは現実世界の方では朋絵だけが手伝ったことになっているのになんで?」

どちらも原作には書いてありません。

仮に水族館の方は普通に友達として遊びにいったからとすれば納得できます。

しかしながらストラップの方は原作と完全に矛盾します。

 

まぁ、アニメでは「友達として水族館に遊びに行き、ストラップの方も一緒に探してあげたという風に改変した」と解釈するしかないですね。

(原作と違うじゃーん!って言い過ぎると原作厨とか言われそうなのでこのへんで。笑)

 

最後に

いかがだったでしょうか?

わからないことがありましたらコメント欄に気軽に質問してください。

次の話からは【理央編】が始まります。

楽しみですね。

 

 

 

 

青春ブタ野郎 追加考察 【翔子編】

タイトルの通り翔子に関する追加考察です。

前回の考察↓

青春ブタ野郎 考察【翔子編】 - ライトオタクの戯れ言

以下ネタバレ注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エピローグでの世界線の移動

前回考察した通り、最終的に「翔子が提供をうけることができた世界」に世界が収束します。その際に「翔子が提供をうけれなかった世界」に存在する咲太達はなぜその世界に存在するのか?この点に関して考察していこうと思います。

ではまず中学生の翔子が眠る直前の時点での世界線のおさらいから。


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以前あげた考察のままですね。aは小4で分裂した未来を拒む翔子、bは未来をゆめみる翔子です。この時aとbの世界、またbの世界線上のクリスマスで分岐した3ルート(咲太が死ぬor麻衣が死ぬor翔子が死ぬ)はどれも平行世界として存在していると仮定します。

 

存在するわけとしては、この時の翔子の現在は小4であり、a.bともに未来の可能性であるからです。

 

では、中学生の翔子が眠ったあとについて見てみましょう


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眠った翔子は小4である現在に戻り止まっていた時間が動き始める=未来のルートが確定。

未来のルートが確定することで今まで考えていた「未来の可能性」というものは消滅することになります。とすると、bの世界線上にいる咲太も存在不可となりますね。しかし咲太はこれまでの翔子との記憶を持ったまま確定したルート上に存在しています。なぜか?ここで考えられる理由としては、以下の2つをあげてみたいと思います。

  1. 異世界線上の咲太同士が記憶を共有
  2. 咲太は平行世界間の移動可能

この2つの説を見ていきたいと思います。

咲太の記憶共有説

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この仮説では世界線は3ルート(bルート上のクリスマス分岐は便宜上省略します)でそれぞれの世界線に別々の咲太が存在するとしています。a世界の咲太はすでに事故で死んでいるので×としています。確定した未来=cとしています。
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未来確定後、a,bの世界線及びその世界線上の咲太は消滅。それと同時にc世界の咲太に記憶が共有されるといった説です。ただ、c世界の咲太はa世界の咲太の記憶(=事故にあって死んだ記憶)はもっていないので、a世界から記憶の共有はされてないですね。

されてない理由として、b世界にa世界の翔子が干渉していることから時系列的にc世界誕生時にはすでにa咲太は死んでいることになります。

「記憶の共有はc世界誕生時の瞬間における平行世界で生きていた咲太に限る」とすれば納得できるかと。

蛇足かもしれませんが、この仮定は翔子の記憶の共有にもあてはまるわけではありません。なぜならc世界の翔子がc世界誕生前に消滅していたa世界の翔子の記憶も引き継いでいるからです。翔子の記憶共有については朋絵のラプラスの悪魔と同じく、

「思春期症候群発症者だから自分の未来の可能性の記憶はすべて共有している」

とすればよいかと。

また、共有の質も異なります。

翔子の共有した記憶は完全なものであることに対して、咲太の方はぼんやりとした夢のようなものとなっています。これは共有された咲太はその経験をしていない別人物だからと考えることで筋が通ります。c世界で翔子と出会って記憶が甦るくだりは、「記憶のキーが翔子であったから」という風に解釈します。

以上がこの仮説に対する説明です。

咲太の思春期症候群説


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これは難しいことを考えずに分かりやすくするための仮説です。

「咲太は特殊な力を持っていてb世界からc世界に跳ぶことが出来た」

「跳ぶ際にその世界線にそぐわない記憶は薄れるような効果あり」

この説ではこう仮定します。

荒唐無稽かもしれませんが、そもそも咲太自身にも明確な謎があります。

「なぜ咲太だけ麻衣が見えていたか」

 

しかも何気なく主人公の咲太は際立った思春期症候群を起こしていません。(翔子とおなじものを発症はしましたが、それだけで咲太について終わる気がしないので。主人公ですし。) 

完全にこじつけですが、今後の展開次第ですね。

 

c世界まとめ 


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最後に

いかがだったでしょうか? 

まだランドセルガールを未読の状態で書いているので咲太まわりの考察が甘いかもしれません。

このへんの解釈は人それぞれかもしれませんとであくまで考察例としてお捉え下さい。

それでは、このへんで。

 

 

 

 

 

青春ブタ野郎 考察【翔子編】

今回は青春ブタ野郎シリーズ第一部のキーパーソンである「翔子」について考察をしていこうと思います。

【以下ネタバレを含みます。見たくない方はブラウザバックを。】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは始めます。

4人の翔子

物語の中で単純に数えると翔子は4人出てきます。

  • 小4の翔子
  • 中1の翔子
  • 高校生の翔子
  • 大学生の翔子

まずはこれらの関係について考察していきます。

概略図


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まずは時系列を抜きで考えます。

思春期症候群の発生源は小4の翔子からで原因は「心臓病により未来に希望がある気持ちと未来を拒む気持ち」の二つが翔子の中に生じます。

それにより未来を拒む翔子(以下aとします)と未来に希望をもつ翔子(以下bとします)の二人の間に時間差が生じ、成長速度にズレが出ます。これにより成長ルートが分岐します。

 

では、時系列を加えて見ていきましょう。


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そもそもの前提として、翔子目線で見ると今回の話は未来の話です。咲太達とはスタート時点の現在が3年のズレがあります。(ズレといっても正史では翔子は咲太の現在においては中1)

 

bでは時間の流れが正常なので3年後、中1となり心臓病が末期となります。 

 

aでは咲太の胸の傷の発生時期に翔子は咲太からの提供を受けます。(咲太の胸の傷は同じ世界に二つある矛盾から生じるものから)

そこから翔子は咲太が提供のきっかけとなる事故を防ぎ、咲太を助けるために行動し始めます。

 

以上が概略です。しかしこの時系列について考察する際に疑問点が浮かんできました。

かえでについて悩んでいた咲太を助けたのは誰なのか?

かえでについて悩んでいた咲太を助けてくれた翔子さんとの出会いは咲太の人生観に大きな影響を与えたものです。先述の時系列からみるとaの翔子だとみるのが妥当ですがそうすると一つ疑問が生じてきます。順を追って説明します。

そもそも翔子がなぜ咲太を救おうとしたのか。これは翔子の口から語られるように「好きな人には幸せになってほしいから」でしょう。

では、なぜ好きになったのか?

翔子は「はやてを飼うきっかけをくれた。両親にはごめんなさいよりもありがとう、大好きを伝えてあげた方がいいと教えてくれた。毎日病院に来てくれた。」

ここで着目したいのが「三大好きな言葉」です。bに咲太がいった台詞「ある人がいってたよ。『ありがとう』と『がんばったね』『大好き』が三大好きな言葉だってさ」とあるように、これは高校生の翔子が咲太に教えたものであり、咲太が中学生の翔子に教えたものでもあります。「鶏が先か、卵が先か」ですね。

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ここで2つのパターンを考えてみましょう。

【Aパターン】

高校生の翔子→咲太→中学生の翔子

このパターンだと高校生の翔子=aだと「教えてもらった」発言に矛盾します。「おでかけシスター」での翔子の発言より記憶を共有しているからということも考えられますが、時系列的に破綻します。

では、高校生の翔子がaでないまた別の翔子なら?それならばあり得る話ですね。その場合こうなります。

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別世界の高校生の翔子が咲太のことを知らずに話しかけたという前提です。(そうした前提でなければ議論がループしてしまいますからね。)別世界の翔子の存在を考えることはこれが翔子にとっての未来の可能性の話だからとすればおかしくはないはずです。

【Bパターン】

咲太→高校生の翔子→咲太→中学生の翔子

このパターンの場合高校生の翔子=aで矛盾はありません。「別世界の咲太がやさしさをaに教えた」という前提です。別世界の咲太という都合のいい存在を仮定すれば矛盾はないですね。結構無理矢理な気もしますがこの際気にしないことにします()

 

以上2パターンを考えてきましたが、「三大好きな言葉」以外にも「 峰ヶ原高校」も咲太と翔子の間でおなじ関係になります。(鶏が先か、卵が先か) この問題は考えても答えは原作者のみぞ知るところなので深く追求するのも野暮に思います。

 

最大の分岐点12月24日

ここからが第一部において話の本題みたいなものです。12月24日午後6時を境に世界線は3通りに分岐します。

  1. 咲太が事故に遭う。(Ⅰルート)
  2. 麻衣が事故に遭う。(Ⅱルート)
  3. 誰も事故に遭わない。(Ⅲルート)

話を分かりやすくするために咲太の現在を中心に考えます。
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咲太における現在。12月24日午後1時25分に先述の翔子のa,b分岐のように分岐が生じます。「翔子を見殺しにして麻衣と生きる未来か、自分が死んで翔子の未来を繋ぐか」の二択を迫られて未来を拒んだからですね。このことはかなり重要になってきます。         

ちなみにaの翔子はⅠルート上から来ています。この翔子は午後6時を越えた時点でⅠルート以外に入った場合咲太の心臓が提供されることはなくなり観測不可=消滅することになります。

咲太はⅠルートに入ろうとしますが、麻衣に守られⅡルートに突入。悲しみに暮れます。

そこに梓川翔子が現れます。梓川翔子は麻衣の心臓の提供をうけたⅡルート上の中学生の翔子の未来の姿です。

 

誤解しないようにしていただきたいのはどのルートでもbの中学生の翔子の成長速度は同じです。よってこの現れた梓川翔子は存在不可となったaの代わりのようなものです。   

梓川翔子に諭され、麻衣を救うべく咲太における現在に帰る。そして事故に遭う自分自身を助け、Ⅲルート突入。といった感じです。

Ⅲルートからエピローグまでの展開

Ⅲルート突入により、bの中学生の翔子は提供を受けることができなくなります。しかしながら咲太は翔子の現在は小4であることに気づき、翔子に自分が助かる未来を探すよう求めます。それでもなお翔子は咲太が傷つかないように「咲太と出会わない世界」を探そうとします。そうこうしてる間に翔子は寝てしまいます。

 

問題はここからです。どのようにエピローグの世界へとたどり着いたのか。

 

その前に未来から現在に戻る方法について。 

「今を認識する常識を切り離すべく寝る」と梓川翔子から語られています。

この事から考えるに、咲太との会話の後に翔子は小4の世界へと戻ってるのだとします。(すべての可能性上の翔子の記憶を保持した状態で)

 

そして小4の翔子の選択により新しい世界線へ。
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翔子の宣言通り「咲太と会わない」ことで咲太達の記憶は消えたor夢のようなぼんやりとしたものになりました。この世界線では「麻衣の映画の影響により、提供をうけることに成功=翔子生存」といった咲太の望みも叶える世界線でした。

そしてラストシーン。砂浜でたまたま咲太は手術をうけ、元気に遊び回る翔子をみかけます。記憶は朧気でも勝手に体が思いだし、翔子に声をかけ、それに笑顔で翔子が答えて愛でたしめでたし...と。

最後に

あくまで一個人の解釈もとい考察ですので悪しからず。最後の方の咲太が翔子の将来スケジュールに花丸をつけたところの解釈はまだ考え中です。

みなさんのご感想、ご意見ありましたら気軽にコメントの程をよろしくお願いいたします。

では最後に一番泣けた台詞を

ー『ありがとう』

ー『がんばったね』

ー『大好き』を大切にして生きていく

ーいつかやさしい人になりたいです

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